ローカル日和。

【長崎県平戸市 移住・定住体験談】
ふるさとの地で、半自給自足の生活へ

なぜ平戸に戻られたのですか?

ゆくゆくは戻ろうと思っていて、定年を機にふるさとに帰ってきました!

夫:私は田平出身だったのですが、名古屋で就職したんです。
そこから、ずっと名古屋に住んでいました。ただ、実家はもともとこの場所にあったんですね。私が家を出てから、母がずっと住んでいましたが、母が亡くなってからはそのままになっていました。何年かに1度、帰省の際に、見に来ていて、戻ろう戻ろうとはずっと思っていたのですが、なかなか戻れなかったんです。私が定年したので、妻と話して、そろそろ戻って平戸で暮らそうかということで、Uターンすることにしたんです。

戻った時、家はどのような状態だったのですか?

家も崩れ、竹がたくさん生えている、もはや雑木林のような状態でした。

夫:何十年も家を空けていましたので、すでに家は傾いて崩れていましたし、その崩れていた家の真ん中には太い竹が生えていたんですよ。そのほかにも、竹がたくさん生えていましたし、柱や家具もむき出しで見える状態でした。とてもそこに住むことができなかったので、アパートを2年契約で借りることにしました。
まずは二人で、竹を切るところから始めました。

二人でどのような作業を行ったのですか?

家を解体し、更地にする作業をしました。

夫:はじめは竹を切って、処分場にもっていこうと思ってました。
ただ、処分場にもっていくためにトラックを借りたり、処分するのにもお金がかかり、初日に5万円かかっちゃったんです。1日で5万円かかったら、これ全部やったら総額どれくらいかかるんだと不安になりました。でも、切った竹をそのままにしていたら台風や大雨のときに危険なので、災害防止のためにも、自分たちで伐採したり、簡単なものは燃やすことにしました。

妻:それからは、夫が、竹を切って運ぶ係、私がその竹を短く切って燃やす係、という風に、役割分担をして作業することにしました。同時並行で、家がもう崩れて、屋根の瓦も地面に落ちている状態なので、その瓦を取り除き、その下に埋まっている家具や金属類などの発掘作業も行っていました。発掘したら、家具や金属類などの分類作業をしました。夫の知り合いに家具や金属類など大きなものは引き取ってもらうことができたので、なんとか二人で最後まで頑張っていきました。
その後は、夫が小型ユンボを使って竹や木を根っこから取り除いて整地を行い、やっと更地にすることができたんですよ。
毎日お弁当を持って朝から仕事したのも今ではいい思い出です。


そのときの写真はないみたいですが、家の裏はまだこんな感じです。
これよりも竹が多くて大変だったようです。

ほとんど二人で作業されたんですか!どのくらい時間がかかりましたか?

二人での作業は1年1ヶ月かかりました。

夫:2015年の8月28日に平戸に来て、アパートに住み始めて、9月から作業をし始めたんです。
雨の日はできないから、晴れの日限定で、一日作業をして、2016年9月下旬に更地にすることができました。なので、二人で雑木林から、更地にしたのは1年1ヶ月くらいです。3年かかると思っていたので、案外早くできましたよ。それから、知り合いの大工さんに頼んだら、たった3ヶ月で家が建っちゃったんです。
2016年12月25日から実際にこの家に住み始めています。

移住されてからのお仕事を教えてください。

近くにある障がい者施設の厨房で働いています。

妻:私は、車で15分ほどのところにある障がい者施設の厨房で働いています。ハローワークで探したらすぐに見つかりました。
シフト制で月15日くらい仕事しています。

平戸市の移住定住支援制度は使いましたか?

新規転入者住宅取得支援事業を使い、補助してもらいました。

妻:平戸市の補助制度のことは知らなかったのですが、テレビ番組でちょうどやっていて知ることができました。すぐに市役所に問い合わせたところ、新規転入者住宅取得支援事業で補助してもらえるとのことで、補助制度があって良かったなと思います。

移住して不便だったこと、困ったことはありますか?

スーパーが遠いです。

妻:名古屋にいたときは歩いて5分のところに、スーパーがあったけど、こっちは車に乗らなければならないところですかね。
私たちが田平地区に住んでいますが、ちょっと物価が高いので橋を渡って平戸まで行く必要があり、そこが不便かなと思います。

移住後の楽しみはなんですか?

自然の豊かさと人が集まれる場所に。

夫:水がおいしいです。工事のときに大工さんにお願いして、水道水は山の水をつないでもらいました。地下水は温度が一定なので、夏は冷たく感じ、冬は暖かく感じてすごくおいしいです。
また、気温についても、夏は窓を開けると海風がすーっと入ってきてすごく涼しくなり、逆に冬は、後ろの山に北風がさえぎられるので、比較的温かく快適に過ごせます。

妻:平戸のシンボルである、平戸大橋が近くにあり、眺めがすごくいいです。夏には花火大会もあるので、そのときにみんな遊びにてくれるのが楽しみです。
また、近くに来た友達が遊びに来て泊まってくれるのも楽しみの一つです。

今後の夢はありますか?

ゆくゆくは半自給自足生活をしたいです。

妻:平戸に移住してきて3年。家庭菜園も庭でできるようになりました。
今までにキャベツや白菜、大根、きゅうり、ナス、トマトなどいろいろなものを作ってきました。今年は失敗しちゃったんだけどね(笑) 平戸は魚がおいしいので二人で釣りに行って自分たちでとったものを食べたいと思っています。

夫:これから鶏小屋も作るから、鶏も飼いたいと思っています。そしたら卵も毎日食べれるからね。 あと、私が小さい頃は、山の水を引いてきていたんですよ。だから、今は山からの水を引いてくるように道を作っています。水を引いたら、わさびやせり、レンコンなども作りたいです。
きれいな水だから、ホタルも住み着いちゃうかもね(笑)

移住したい人へのアドバイスをお願いします!

田舎暮らしが好きなら、平戸はいいところだよ

夫:もし移住を考えているなら、できるだけ若いうちにしたほうがいいです。
平戸には色んな空き家があったりするので、気に入ったものを少しリノベーションして使うのもいいと思いますよ。自分なりに自由にアレンジできるから楽しいです。
ただ、買い物行くために車で行かなければならないなどの不便さはあるので、移住はあこがれだけで来ちゃうと、理想と現実のギャップが出ると思います。なので、都会の気持ちを捨てられるかをきちんと考えて、色々調べてからのほうがいいです。

  • 名前
    七種 繁晴さん 富美子さん
  • 移住開始日時
    2015年 8月
  • 家族構成
    夫・妻
  • 年齢
    60代
  • 住んでいた場所
    愛知県名古屋市
  • 移住した場所
    長崎県平戸市